STORY
SYNOPSIS
世の中が思い通りにいかないなど、さして珍しくもないものだ。
多くを抱えようとするがゆえに大切なものを失い、望みを叶えるためにさらなる代償を支払うことになるのだから。
またそうして目標へ至ろうとも、先へと続く橋はすでに崩れ、挫折が当たり前となっていた。
そんな世界で、小さな運命の欠片を抱きしめようとしたか弱い少女の前には、あまりにも苛酷な現実だけが存在した。
少女が目を閉じたとき、前に感じたものは何ひとつとして残っていなかった。
信じるものと信じた人々は瞬く間に消えさり、与えようとした信頼が偽りだったことに気づいたからだ。
空白によって荒廃した世界には、むしろそうした偽りの日常が当たり前のように降りかかるもの。
そう頭では理解できても、心が受け入れられなかった…。
その時、彼女の耳に触れたのは、初めて聞くどこか温かみのある声だった。
「幸せになって…。誰が何を言おうと、これだけは嘘じゃないから」見えざる手によっておぼろげに背中を押され、少女は己の信じる世界を切り取るために目を開き、刃を合わせる。
たとえそれが、痛みの中へと消えゆく偽りであろうとも――
リーヴ(CV:高野 麻里佳)
物語が始まるのは東部クラウドリームに構える「タワーオブロード」?ダーナを導くリーヴと共に、彼女は西へと向かう。
他はわからなくても、これだけは嘘じゃありません。幸せになってください。