スタリーフォレストは、異生物と悪魔を滅ぼすための戦争で
大きな成果を挙げた。
しかし、その勢いもつかの間、スタリーフォレストは
たちまち悪魔との戦争で劣勢となり始めた。
理由は不明だがスタリーフォレストに属する異能力者の数が
急速に減ったからである。
奇跡はもう起こらないのか。
スタリーフォレストは以前にも増して空白の真下まで接近し、
空白から異能力者が落ちてこないかを観測する任務に励んでいた。
危険な場所だとは承知の上で誰かが空白から落ちてくれば、
また大きな戦力になってくれるはずだと信じていた。
スタリーフォレストの思いは、
もはや「希望」ではなく「祈り」に変わっていた。
奇跡が起こった!
観測兵より、空白から落ちてくる人間と思われる
ひとつの生命反応を確認したとの報告が入ったのだ。
しかしその場所は、数多くの空白の中でも
異生物と悪魔が大量に吐き出された最も危険な場所だった。
自分の能力に目覚める前に異生物と悪魔に襲撃されるのを
阻止しなければならない!
助け出すことさえできれば、
人類の存亡をかけたこの戦いで大きな役割を果たしてくれるはず!!
スタリーフォレストの車両は一斉に、空白の真下に向かって走りだした。